手前が「レーザーレーダー」本体。新燃岳方向にレーザー光線を発する=宮崎県都城市新燃岳方向に向けてレーザー光線を発射し、観測する=宮崎県都城市 霧島連山・新燃岳(しんもえだけ)の噴煙にレーザー光線を当てて、火山灰がどう広がるかを把握するための試験観測が火口の東約18キロの宮崎県都城市高崎町の「たちばな天文台」で始まった。気象情報会社のウェザーニューズ(東京)が6日まで続ける予定だ。 レーザー光線の散乱を利用して大気中の微粒子を調べる高価な観測機レーザーレーダーを米国企業から借りた。通常のレーダーではとらえることの難しい微細な火山灰の捕捉が可能といい、火山灰と雲とを識別し、噴煙の動きをより正確に調べることができるという。中国での黄砂観測などにも活用されてきた。 同社によると、レーザーレーダーによる火山灰の調査は国内初の試みという。試験観測で得られたデータは、すでに運用している同社の火山灰