近頃はウェアラブルデバイス市場が活況を見せている。腕時計のように腕につけるもの、ネックレスのように首にかけるもの、Google Glassに代表される眼鏡型のもの。ただ、これらの形式のデバイスは、一見して“ウェアラブルデバイスを装着している”とわかり、少し人目が気になってしまうという人もいるかもしれない。 広島市立大学の谷口 和弘氏を中心とする研究チームでは、イヤホンのように耳につけて使用する「みみスイッチ」というデバイスの開発に取り組んでいる。ハンズフリーで操作可能なウェアラブルコンピューターで、既存の他ツールと違い、外見的にあまり目立ちにくいのも特徴の1つ。 「みみスイッチ」には、Bluetooth、コンパス、気圧計、スピーカー、マイク、ジャイロセンサー、GPSなどの機能のほか、“光学式距離センサー”が搭載されており、これが装着している人の外耳の動きを計測する。検知された装着者の口の開