毎年恒例、『ダ・ヴィンチ』読者が選ぶ本ランキング「BOOK OF THE YEAR」。 予想だにしなかった出来事に見舞われたこの1年。さまざまな感情に揺さぶられたなかで、みんながどんな本に心を掴まれたのか。本好き総勢4986人が選んだ総合ランキング、各ジャンルランキングなどが、12月6日発売のダ・ヴィンチで総力特集されている。 総合ランキング1位の栄冠に輝いたのは、有川浩さんの『県庁おもてなし課』(角川書店)。観光立県を目指して新設された課で起きる騒動をコミカルに描いた長編小説である。地域活性化、お役所感覚vs民間企業感覚、ベテランvs新人、そしてロマンスなど、たくさんの要素をてんこ盛りにしたエンターテインメントだ。舞台は四国だけれども、日本のどの地方にも当てはまりそうで読むと元気が出てくる。 著者の有川浩さんは「作家は、読者がいるからこそ、本が出せる。『ダ・ヴィンチ』のこの賞は、読者さん