りゅうぎん総合研究所は4日、県内のホテル施設調査と需給バランスに関するリポートを発表した。受け入れ可能人数に対する宿泊者数の割合を示した2024年の需給バランス(比率)は各月47・1~62・2%で、繁忙期でも7割を下回るなど、県内宿泊施設は「供給過剰にある」と分析した。今後さらに計画される宿泊施設の建設で過当競争が激化し、サービスの質の低下から「観光客の満足度の低下につながることが懸念される」と指摘した。 県の統計データを基にした22年の県内ホテル・旅館の1日当たり収容人数は13万5908人。対して観光のピークシーズンに当たる8月の1日当たり宿泊者数は24年で8万4550人と供給数を大きく下回っている。24年は繁忙期の7、8月を除いて需給比率は50%前後で推移。県が目標とする31年度の年間入域客数1200万人で推計した場合でも、繁忙期の8月で需給比率は76・9%にとどまるとして「供給が偏っ