消えていく、昔のバワリー。 東京でもニューヨークでも、都会の小洒落た街並みの中に「何でここだけ!?」と思うような古い汚い、でも味のある建物がたまに残っているものです。ニューヨークはソーホーのはずれにある「190 Bowery」もそのひとつ。6階建て72部屋の建物はかつて銀行でしたが、今その外観はまるで紛争地域にでもあるかのように崩れかけ、スプレーで描かれた落書きに覆われています。そしてその中がどうなっているか、今までほとんど誰も知らず、不動産業者でも空き家だと思っているほどでした。 Animal New YorkのエディターであるBucky Turco氏が、この190 Boweryを3日間かけて撮影し、公開しています。190 Boweryが売却され、その歴史的価値の高い内装がリノベートされてしまうことがわかったからです。 最近までこの建物を所有していた写真家のジェイ・メゼル氏は、1966年
