洋上風力発電の実験のため北九州市若松区沖に建設された風況観測タワー(高さ85メートル)が完成し、3日、報道関係者に初めて公開された。発電施設の洋上風車は来年3月までに完成する。 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)とJパワー(電源開発)による共同開発。タワーに備えた計測機器で風速、風向きなどの気象データを収集し、洋上風車の設計などに役立てる。 北九州市沖の洋上風車は高さ120メートル、長さ40メートルの羽根が3枚付いており、13年度から実験を始める予定だ。NEDOによると、洋上は陸上より風が強く、風向きが安定しているとされ、再生可能エネルギーとして実用化が期待されている。【上入来尚】