惨事の舞台となったのは住宅街の一角にある教会だった。狭い「修行部屋」での暴行の末、熊本市の女子中学生が死亡したとされる事件。「除霊」と称して繰り返されていた不可解な修行に、信者の間にも動揺が広がった。長い間、学校に通っていなかった女子生徒の命が思いがけない形で失われたことで、市教委は対応に追われた。 傷害致死容疑で逮捕された長洲町の僧侶、木下和昭容疑者(56)宅の近所の女性(66)は「中でこんなことをやっていたなんて……。びっくりした」と、静かな住宅街で起きた事件に驚きを隠せない。日頃から木魚の音や読経が夜11時ごろまで聞こえ、「騒音がすごい」。駐車場の車のライトやドアを開け閉めする音も深夜なのに遠慮なく、迷惑して苦情を言ったこともあるという。 女性の話では、木下容疑者は地元の造船所の元従業員で、約20年前から今の場所に自宅を構えたという。 造船所での元上司の男性(72)によると、木