不朽の名作『銀河鉄道999』『幻魔大戦』のアニメ版監督・りんたろう、自伝的漫画で描く日本のアニメ発展史 4Kリマスター版が上映されて話題の映画『銀河鉄道999』(1979年)や、KADOKAWAがアニメに参入するきっかけとなった『幻魔大戦』(1983年)を監督し、日本のアニメ映画が世界で大人気となる道を拓いたりんたろう監督が、自伝的な漫画『1秒24コマのぼくの人生』(河出書房新社)を描いた。アニメの世界に足を踏み入れ、手塚治虫と出会い、数々の作品を作り上げるようになったその経験から、日本という世界屈指のアニメ大国が生まれ育った歴史が分かる。 10代からアニメの世界へ 毛織物会社のアイロンがけからアニメ監督へ――。『1秒24コマのぼくの人生』にはそんな、りんたろう監督の意外な経歴が自信のペンで描かれている。父親が大好きだった映画に自分も関心を持ち、映画を見たり絵を描いたりシナリオを書いたりし