安倍晋三・元首相が奈良市で参院選の街頭演説中に銃撃されて死亡した事件で、殺人未遂容疑で現行犯逮捕された無職の山上徹也容疑者(41)(奈良市)が奈良県警の調べに対し、事件前日に安倍氏の遊説先の岡山市を訪れ、殺害しようとしていたと供述していることが捜査関係者への取材でわかった。県警は、山上容疑者が安倍氏の行動を調べ、殺害の機会をうかがっていたとみている。 【動画】一発目と二発目の銃撃の間、安倍氏の背後の警護要員たちは…提供動画 捜査関係者によると、山上容疑者は事件前日の7日夜、岡山市北区のホールで開かれた自民党候補の個人演説会の会場を訪れたと供述。手製の銃などを持参したとみられるが、会場の警備体制を確認し、襲撃しなかったという。 陣営関係者によると、安倍氏がホールで応援演説をしたのは10分ほどで、会場には座席数約1700席を上回る約2300人が集まっていた。主催者側は来場者に名前や住所を記帳さ