『グーグルが消える日 Life after Google』(ジョージ・ギルダー 著/武田玲子 訳) 私たちがグーグルのお世話にならない日はない。ひっきりなしにグーグル検索をし、海外サイトもグーグル翻訳で読める。飲み会のお店にはグーグルマップを頼りに行き、ユーチューブで動画を楽しむ。本書はそんなグーグルがもうすぐ消えると主張する衝撃の本だ。どういうことだろう? このところ、近未来に到来する大きな変化についてのキーワードを頻繁に耳にする。ビッグデータ、AI、画像認識、機械学習、ブロックチェーン。確かにこれらが世界を変革することは疑いないだろう。このうちの一つを除くとすべてがグーグルの牙城である。だが、その残る一つがグーグルの圏外にあり、グーグルを滅ぼす新勢力であると著者はいう。それがブロックチェーンである。 著者は、もちろんグーグルの先端性を認めている。しかしその上で致命的な弱点を指摘する。第