沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突をめぐる映像流出事件で、海上保安大学校(広島県呉市)が問題の映像を、本来入れるべきものとは違う共有フォルダーに誤って保存していたことが、捜査関係者への取材でわかった。このため、一定期間、海保内で広く閲覧が可能な状態になり、神戸海上保安部の男性海上保安官(43)による流出につながった。警視庁と東京地検は、保安大の担当者らから事情を聴くなどして他にも映像が広がっていないか調べている。 9月7日の衝突の映像は、石垣海上保安部(沖縄県石垣市)が撮影、編集し、海保の庁内ネットワーク(イントラネット)を通じて第11管区海上保安本部(那覇市)と東京の海保本庁に送られるとともに、11管から海保大の共有フォルダーにも保存された。 捜査関係者によると、海保大は同17日ごろ、本庁の情報管理部門の許可を得たうえで共有フォルダー内に保存した。分析や鑑定などが目的だったとみられる。こ