「本当に厳しい戦いだった。けれども当選できたということは、国民が認めてくれたということです。頑張った甲斐がありました。本当に良かった」 7月21日の参院選開票日、記者は自民党の公認を得、比例代表から出馬したワタミ創業者の渡邊美樹氏の選挙対策事務所にいた。「当確」が報じられたのは、翌22日の明け方3時半。選挙活動の応援に携わっていたスタッフは、興奮気味にこう語った。 「当確」の一報を受けて姿を現した渡邊美樹氏は、「長い夜を過ごさせてしまいました」と挨拶。支援者やワタミグループのスタッフたちと喜びを分かち合いながら、握手や万歳を繰り返していた。 参院選の間、記者は渡邊美樹氏を取材していた。当確後の声は、本誌7月29日号時事深層「渡邊氏、ブラック批判に苦戦」に書いている。参院選取材の対象として、渡邊氏を選んだ理由は1つ。「ワタミはブラック企業だ」という批判を、渡邊美樹氏や彼の陣営がどのように受け