長野県箕輪町で昨年８月、飲食店を共同経営する２０歳代の女性を包丁で刺したとして殺人未遂などの罪に問われた、同町箕輪、元飲食店従業員浜宏一被告（５２）の裁判員裁判の判決が１８日、長野地裁松本支部であった。 二宮信吾裁判長は「切迫した心理状態を考慮すると刑の執行を猶予するのが相当」とし、弁護側の主張を全面的に認め、保護観察付きの懲役３年執行猶予５年の判決（求刑・懲役５年）を言い渡した。 浜被告側は、「（女性との）絶対的上下関係」から逃れるために犯行に及んだと情状酌量を求めていた。 判決で二宮裁判長は、浜被告が包丁を事前に用意し、就寝中の女性があおむけになる瞬間を狙って犯行に及んだ点を挙げ「一定の計画性を持つ」と述べた。さらに包丁が心臓の約１センチ手前まで至ったことも「生命に対する高度な危険を有する」と、犯行が強い殺意を持ってなされたと認定した。 判決はその一方、浜被告が女性に隷属している実態を
長野県箕輪町で昨年８月、飲食店を共同経営する女性（当時２６歳）の胸を包丁で刺したとして殺人未遂などの罪に問われた、同町箕輪、飲食店従業員浜宏一被告（５２）の裁判員裁判の初公判が１２日、長野地裁松本支部（二宮信吾裁判長）で開かれ、浜被告は起訴事実を認めた。 検察側は「無防備の被害者の心臓目がけて力いっぱい包丁を突き刺しており、殺意は確定的で強固だった」と主張。 これに対し弁護側は、浜被告が女性から叱責や暴行を受けており、「絶対的上下関係から逃れるため犯行に及んだ」と情状酌量を求めた。 起訴状などによると、浜被告は昨年８月２４日午前、箕輪町の女性宅で、就寝中の女性を包丁で刺し、約３週間のけがを負わせたなどとしている。
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