漫画やアニメだとどうしても「ヒロインになりやすいヒロイン像」というのがあるけど、 エロゲはそれぞれに個性の違う複数のヒロインを主役にしたオムニバス的な構造だから、 新しいヒロイン像、新しい物語類型が、エロゲの中で生まれていったんだよ。 それまではサブヒロインに甘んじていたようなキャラ設定でもフィーチャーされるようになった。 90年代はいまのオタク向けの物語類型が出始めた頃だけど、それがエロゲによって大量生産されて、 これまでに見たことがないような物語が一気に生まれてきたイメージだな。 あと、文章+絵+音楽で数十時間の完結した物語を一気に読ませるっていうのも特徴だよな。 深夜に何時間もひたすらエロゲやってると妙な没入感があってな。 切れ目がないから鬱展開とかもやりやすいし、タイムループみたいな回りくどい構成にも向いてる。 大長編だからこそ出来る新しいストーリーってのはあったと思うよ。 あと、