最近の電子マネーの動向について 2008年8月22日 日本銀行決済機構局 全文ダウンロード (PDF、435KB) 要 旨 2007年度の主要6電子マネー(IC型)の利用状況をみると、年度末発行枚数は8,000万枚を超え、同発行残高(未使用残高)も771億円となった。また、年度中の決済件数は810百万件、同決済金額は5,636億円と、それぞれ大幅に増加した。こうした利用増加の背景としては、新規電子マネーの発行や一部電子マネーにおける相互運用の開始、共用端末設置の拡充等が指摘できる。 上記電子マネーの発行残高・利用金額等は、従来からの主要な小口決済手段である現金やクレジットカード等との比較でみるかぎり、なお僅少な割合にとどまる。しかし、最近の利用の拡がりを踏まえれば、電子マネーは小口決済手段のひとつとして一定の位置を占めつつあるように窺われる。電子マネーが、今後活発な競争のもとで、安全性、