性教育にまつわる絵本が書店に並び、SNSにおいてもさまざまな情報が発信される昨今。2023年度からは、子どもを性暴力から守るための文部科学省による取り組み「生命(いのち)の安全教育」が、全国の学校で本格的に始まった。社会において性教育への関心が高まっている。 そんな中、モデルでクリエイターの鈴木えみさんが発起人となって始めたのは、親子のための性教育イベント。産婦人科医や助産師などの専門家を招き、性教育を実践する上での親の悩みについて考えたり、子どもが楽しみながら性について学んだりできる場だ。 現在、10歳の娘の母である鈴木さんは、「性教育においては、わが子だけが知識を持っていても意味がない。コミュニティーや社会全体に行きわたることで初めて、子どもたちの命が守られる」と話す。自ら幼少期に体験したこと、子どもと家庭で実践してきた性教育、現在の取り組みから目指す社会の在り方について聞いた。(取材