30. 並列計算機のプログラミングモデル (2006/10/1) すでに何度も繰り返したように、現在スーパーコンピューターといえるような 速い計算機を作るには、なんらかの方法で並列処理する計算機を作るしかあり ません。歴史的には、並列計算機には色々な種類がありますが、使い方、つま りソフトウェアの観点から重要なものは分散メモリか共有メモリか、というも のです。 分散メモリの計算機とは、要するに普通の PC をイーサネットでつないだよう なもののことです。これをどうやって使うかというと、普通は MPI のような いわゆるメッセージパッシングによるプログラミングモデルで使うことになり ます。 メッセージパッシングというのはどういうモデルかというと、なんということ はなくてそれぞれの計算機ではバラバラにプログラムが勝手に走っていて、メ モリ空間も自分のメモリしか見えないのですが、番号を指定して他