専門家によっては「数年以内に噴火の可能性がある」との見方が出ている富士山。過去に起きた噴火の記録をひもとけば、溶岩流や大量の火山灰などもう一つの荒々しい姿がのぞく。今起きたら、首都圏を含む広い範囲に莫大な被害を及ぼすことは確実。何に留意し、いかに備えるべきなのか。【井田純】 ◇コンタクトレンズ厳禁/パソコンダウンの恐れ/大規模停電の可能性も 「昨年の大震災で日本列島が東西に引っ張られ、マグマが出やすくなった、という考えが成り立つ。日本の活火山のうち危険度の高い20前後は、どれが噴火してもおかしくない」と語るのは京都大の鎌田浩毅教授(火山学)。最大の心配は富士山だ。首都圏に近く、江戸時代の「宝永噴火」から約300年間噴火がない分、マグマがたまっていると考えられるからだ。「火山活動と密接な関連のある低周波地震も観測されている。富士山が“スタンバイ状態”にあることは確かです」 注目されているのは
富士山の西側が三体崩壊した場合 【合田禄】富士山で巨大な山崩れが起きると、駿河湾内で最大3メートルの津波が起きるおそれがあることが、静岡大防災総合センターのシミュレーションでわかった。19日から千葉市で開かれる日本地球惑星科学連合の大会で発表する。 原田賢治准教授(津波工学)らは、富士山の一部が崩れる「山体崩壊」が起き、1立方キロの岩石片などが時速100キロで駿河湾に流れ込むと仮定し、津波の発生を計算した。 西側が崩れた場合は、約30分後に静岡市南部の安倍川河口付近、約40分後に湾口部の御前崎付近、約45分後に焼津市付近でそれぞれ最大3メートルの津波が発生した。伊豆半島側では約20センチだった。東側の場合は、津波は同じように広がるが、最大2メートルほどだった。 続きを読むこの記事の続きをお読みいただくには、会員登録が必要です。登録申し込みログインする(会員の方) 無料会員登録はこちら
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