栃木県に住む二組の夫婦が昨年初めから、脱原発を訴えるユーモアたっぷりの風刺漫画を描き続けている。東京電力福島第一原発の事故から二年以上が過ぎ、関心も薄れがちだが、漫画にすることで若い人たちにも原発問題を考えてもらおう、という思いがある。「事故への憤りを思い起こすきっかけにもしたい」と出版を計画している。 (岩岡千景) 「ダツゲンパツ」と書いた視力検査表の文字を見て、「わかりましぇーん」と答える電力会社関係者。高濃度汚染水を海に漏出させる原発に憤慨するのは、尿漏れに悩むおじいちゃん。これまで描いた漫画の一コマだ。