DRAMの設計上の弱点を突く「Rowhammer攻撃」を仕掛け、Webブラウザのセキュリティ対策をかわせてしまう脆弱性が発見された。 スマートフォンなどの小型デバイスに対し、DRAMの設計上の弱点を突く「Rowhammer攻撃」を仕掛けてWebブラウザのセキュリティ対策をかわすことができてしまう脆弱性が、オランダ・アムステルダム自由大学の研究チームによって発見された。 米セキュリティ機関CERT/CCが2018年5月3日に公開した脆弱性情報によると、この問題はGoogle ChromeやMozilla Firefoxなどのブラウザが影響を受ける。 CERT/CCによると、この攻撃手法は「GLitch」と命名され、CPUとGPUが同じメモリを共有している、スマートフォンなどの小型デバイスに対してのみ通用する。まず、本来はアクセスできない情報を読み取る「サイドチャネル攻撃」を仕掛けて物理メモリ