このように、Cookie自体はいきなり誰かの個人情報・プライバシーに触れる仕組みではありません。あくまでアクセスを識別するための技術です。また、ECサイトやSNSのように、利用者を識別して動作しなければならないWebサイトではCookieはかならず必要になります。 サードパーティークッキーって? 今回話題になっているのは、「サードパーティークッキー (3rd Party Cookie)」です。これもCookieの一種なのですが、ここまで出てきたものと少し扱いが異なります。それは、Cookieが複数のWebサイトをまたがって利用されるという点です。 サードパーティーCookieの説明のために、A社のWebサイト、B社のWebサイトという、無関係な二つのWebサイトがある事にしましょう。そして、ここにP社のWebサイトを追加します。P社のWebサイトと書きましたが、ここで想定しているのは、A社
22日、米アルファベット傘下グーグルは、ブラウザー「クローム」上でサードパーティークッキーの使用を停止する計画を撤回すると明らかにした。ラスベガスで1月10日撮影(2024年 ロイター/Steve Marcus) [22日 ロイター] - 米アルファベット(GOOGL.O), opens new tab傘下グーグルは22日、ブラウザー「クローム」上でサードパーティークッキーの使用を停止する計画を撤回すると明らかにした。消費者の閲覧履歴などの情報を集めるのにサードパーティークッキーを利用してきた広告主からの懸念を受けた。 グーグルにとって広告は最大の収入源となっているが、広告企業はサードパーティークッキーが使用できなくなればユーザーの関心や属性に合った広告を配信するための情報収集が制限され、グーグルが持つユーザーのデータベースに依存することになるとの懸念を示してきた。
Cookieの改訂版仕様 rfc6265bis について、その変更点をざっと眺めていく はじめに SameSite属性 Cookie名プレフィックス (Cookie Name Prefixes) __Secureプレフィックス __Hostプレフィックス 非セキュアなオリジンからの Secure属性の上書きを禁止 nameless cookieの許容 Cookie名、Cookie値の上限長の指定 Expires属性の年が2桁の場合の処理の指定 Max-Age/Expires の上限 その他 今回入らなかった機能 はじめに Cookieの仕様は『RFC 6265: HTTP State Management Mechanism』として標準化されています。 そのCookieの仕様の改訂版が『rfc6265bis』と呼ばれているもので、現在標準化作業が進められいています。"SameSite属性"
サードパーティCookieをトラッキングに使用できないようにする「Cookies Having Independent Partitioned State (CHIPS)」という仕組みが議論されています。 現在は、その仕組はW3CのPrivacy CGで議論されています。細かい仕組みは以前書いたとおりです。 ( トラッキングに利用できない3rdパーティクッキー「CHIPS」の仕組み (partitioned属性) - ASnoKaze blog ) このCHIPSは、Cookieに新しいPartitioned属性を利用します。Cookie自体の仕様は、IETFが発行するRFC 6265で定義されており、そこにPartitioned属性を追加してやる必要があります。 そのためIETF側にも「Cookies Having Independent Partitioned State specif
はじめに こんにちは。バックエンドエンジニアの小笠原です。 今回は、2022年2月18日から2022年3月4日にかけて発生していたこちらの障害に対し私達開発チームが実施した、session.cookieで定義しているCookieのkey名を変更するという影響範囲の大きい対応について、実施に至るまでの経緯や対応過程についてご紹介したいと思います。 ショップオーナー向けに掲載していたお知らせの内容 背景 全ては iOS14.5から端末識別子の取得に同意が必要になったことから始まった ことの発端は、iOS14.5以降からIDFA(端末ごとに持つ固有識別子)の取得に端末所有者の許可が必要になったことでした。 この変更は、端末所有者側から見ると情報の活用範囲を自身で管理できることでよりプライバシーに配慮されるようになった良い変更と言えるでしょう。 一方で、広告出稿側から見た場合は拒否をしたユーザーの
総務省はターゲティング広告など利用者のデータ提供に関するルール整備に乗り出す。ネットの閲覧履歴のデータが第三者に提供される状況を利用者が止める仕組みをサイト運営者に義務付ける。閲覧データを分析する業者や広告配信業者は現在の仕組みでの展開は難しくなり、ネット広告のビジネスモデルの転換につながる可能性がある。プライバシー意識の高まりから世界では閲覧履歴の利用を制限する動きが加速している。日本でも利
『MarkeZine』が主催するマーケティング・イベント『MarkeZine Day』『MarkeZine Academy』『MarkeZine プレミアムセミナー』の 最新情報をはじめ、様々なイベント情報をまとめてご紹介します。 MarkeZine Day
Intro Cookie は、ブラウザに一度保存すれば、次からその値を自動的に送ってくるという、非常に都合の良い仕様から始まった。 State Less が基本だった Web にセッションの概念をもたらし、今ではこれが無ければ実現できないユースケースの方が多い。 冷静に考えればふざけてるとして思えないヘッダ名からもわかるように、当初はこのヘッダがこんなに重宝され、Web のあり方を変えるかもしれないくらい重要な議論を巻き起こすことになるとは、最初の実装者も思ってなかっただろう。 そんな Cookie が今どう使われ、3rd Party Cookie (3rdPC) の何が問題になっているのかを踏まえ、これからどうなっていくのかについて考える。 Cookie のユースケース Web にある API の中でも Cookie はいくつかの点で特異な挙動をする 一度保存すれば、次から自動で送る 現
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く