前回は、PCの電源管理の歴史を紹介した。今回は具体的な手順を紹介する。 ●Windowsの電源管理 Windows XPまでは電源管理と言えばノートPC用と決まっていた。しかし、Windows Vista以降はデスクトップPCでも積極的に電源管理を行なう。 CPUは事実上停止するが、PCには最小限の電力供給を行ない、メモリ内容を保持する状態が「スリープ」である(以前「サスペンド」と呼んでいたものとほぼ同じ)。スリープ状態から動作状態の復帰は非常に高速で、通常は数秒以内である。ただし、スリープ中に完全に電力供給が停止してしまうと復帰できないため、バッテリ容量が一定以下になるか、一定時間(既定では18時間)が経過すると自動的に休止状態(後述)に移行する(図1)。 CPUを含め、すべての電力供給を完全に停止した状態が「休止」である(以前「ハイバネート(冬眠)」と呼んでいたものと同じ)。休止状態