中居氏が2023年6月に女性との深刻なトラブルが発生していたことが複数メディアに報じられた問題。1月23日に中居氏は自社サイトで芸能活動の引退を発表。国民的アイドルグループのリーダーとして、テレビ番組のトップクラスのMCとして、37年間も歩み続けて来た芸能人生を、会見などを開いて生の声で発信することなく、終止符を打ったことに賛否両論あることでしょう。しかし、そもそも中居氏は芸能活動を続けてはいけなかったのでしょうか?
記事前編は【「芸能活動継続」コメントから一転…中居正広はほんとうに「引退」しなければいけなかったのか】から。
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「芸能活動」=「テレビ出演」ではない
次に、「芸能活動」の定義を考えておく必要があるでしょう。
「芸能活動」=「テレビ出演」と考えている人もいるかもしれませんが、「テレビ出演」は数ある「芸能活動」のうちのひとつにすぎません。
たしかに示談が成立しているとはいえ、深刻な女性トラブルが発覚した中居氏がテレビ出演を続けることは、非常に困難だったことでしょう。
女性トラブルの陰がちらついてしまい、ニュースを扱う番組のMCを継続することは難しかったでしょうし、バラエティ番組にしても彼のジョークやツッコミに笑えなくなっていた可能性は大。
そもそも民放テレビ局には各番組にスポンサー企業がついており、スポンサーがブラックなイメージが強いタレントの起用を嫌がるため、中居氏が民放テレビ局の番組にMCやレギュラーで出演し続けるのは、絶望的だったと思います。