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トランプの中央銀行支配を阻む「市場の手」 トランプ政権には中央銀行以上の重みはない

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米連邦準備制度理事会(FRB)の本部ビル
米連邦準備制度理事会(FRB)の本部ビル(写真:giri/PIXTA)

トランプ米新大統領は連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長を解任するつもりはないと語っているが、パウエル氏に対して「おまえはクビだ」と言いたがっていることに疑いの余地はほとんどない。パウエル氏は2026年5月に任期満了となる。

パウエル氏が見せている優れた手腕を考えると、トランプ氏の敵意は不可解だ。激しく利上げを進める中で経済のソフトランディング(軟着陸)を成し遂げるという高度な曲芸を、連邦準備制度(FED)が成功させた例はこれまでに一度しかない。1990年代のもので、当時FEDを率いていたのは金融の「マエストロ」と呼ばれたグリーンスパン議長だった。急速な利上げは一般に不況の引き金となるため、景気後退がマイルドなものか、少なくとも短期で済めば、成功と見なされることが多い。

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