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新入社員のとき、袋詰めセメントは1袋の重さが50㎏あった。現場の職人さんがセメントを楽々と運ぶのを見て私も担(かつ)ごうとしたがビクともしない。肩にはとても背負えず、ようやく両手で前に抱きかかえてよたよた歩くのが精一杯で重かった。 セメント運搬トラックの運転手が、現場のセメント置き場とトラック荷台の間に足場板を渡し100袋余を1人で黙々と運ぶ姿には、驚きと尊敬の念さえ抱いた。 袋セメントの重量は、左官業界などの要請で1971(昭和46)年にそれまでの50kgが40kgとなり、さらに96(平成8)年からは現在の25kgとなった。 また当時の鉄骨の組み立てはボルトではなく、コークスで赤熱したリベットで「かしめ」た。リベットは粗(あら)めの麻袋(ドンゴロス)入りで袋は小さいがセメントより重かった。現在のハイテンションボルトなどは箱入りで約25kg単位である。 最近は、足場板も重い合板足場板に代わ
自動車やバイクのムック本を数多く手掛ける八重洲出版が『重機fan』を発行した。この本は、建設機械やトラック、輸送機械などの重機を紹介する専用ムックで、第1号の巻頭特集は、i-Construction(アイ・コンストラクション)で一躍脚光を浴びるようになったICT(情報化施工)建機だ。 建機レンタル大手のカナモトが全面協力しており、GNSS(全地球測位航法衛星システム)による3次元マシンコントロールブルドーザーを始め、震災復旧現場で活躍する3次元マシンガイダンス油圧ショベルや圏央道現場のモーターグレーダーのシステムなどを紹介している。また、青木あすなろ建設が保有しているコマツの水陸両用ブルドーザー「D155W-1」の稼働現場ルポ、レストア作業の様子なども豊富な写真でリポートしている。 ムック本だけあって、豊富で大きな写真を多数掲載しており、迫力ある紙面となっている。 ほかにもコベルコ建機の1
2012年の新国立競技場国際デザインコンククールで、次点の「優秀賞」となった、豪州のコックス・アーキテクチャーは24日、豪州大使館を通じて競技場整備についてのコメントを発表した。コメントでは、12年当時のスタジアム概算建設コストが、開閉式屋根を含めて1170億円で、19年3月の完成を予定していたことと、現在ザハ案の代替として採用された場合のために、コストの再計算、工程チェックを進めていることなどを公表した。 コックスのディレクターであるアラステル・リチャードソン氏=写真=は、「当社は現在、豪州で新パーススタジアム(6万人収容)の設計を手がけており、最終的な建設コストは1席あたり約126万円を予定している。また12年以降、オリンピック・レガシーに関するセミナー講師などで、10回以上来日している。限られた準備期間の中で、オリンピックを始めとする長年の経験が日本の皆さんの役に立つと考えている」と
18歳以上の国民の半数が1年間に一度はスポーツ観戦し、6割以上がスポーツ自体に参加する「スポーツ大国」オーストラリア。同国はスポーツ産業も盛んで、建築デザイン、建設資材、イベントマネジメントなどを国際輸出している。11月15日に日本で行われた新国立競技場国際コンペでは、同国のコックス・アーキテクチャー(Cox Architecture)の提案が、優秀賞に選出された。同社はメルボルンのAAMIパーク、北京オリンピックのセーリング会場など、国際的なスポーツ施設の設計提案が評価されている。新国立競技場コンペ提案の代表者を務め、スポーツ施設部門のディレクター、アラスター・リチャードソン氏に設計案の趣旨や印象をインタビューした。 ◇4つのガーデンで四季を表現 --まず、新国立競技場の提案のポイントは 「スタジアムのシェルは、オリンピックスピリッツを表し、楽しみを全面に出した『ファン・ファースト』とい
2013年度から、工業高校の学習指導要領に、3次元CAD実習の必修が加わった。7月24、25日の2日間にわたって開かれた、東日本建築教育研究会茨城大会の「製図分科会」では、必修化以降の教育現場からの実情が報告され、「いかに生徒に興味を持たせるか」といった教育上の創意工夫に加え、実習費に限度があり、フリーソフトを使わざるを得ないこと、生徒数に対してパソコンの台数が少なく、しかも、処理能力が低いため、印刷処理に時間がかかったり、時として動かなくなってしまう(フリーズ)があることが報告された。3次元CADの教育現場で何が起きているか。同研究会製図分科会の吉城守分科会主査(埼玉県立春日部工業高校建築科教諭)に聞いた。 地方自治体の財政難は、教育現場の実習費にまで影響を与えている。ある工業高校建築科教諭によると「半分の30万円ほどにされてしまった。そのため、実習に使う材料は先生方が集めてこなければな
ザハ・ハディド・アーキテクツがデザイン監修した「新国立競技場」の基本設計が28日にまとまり、初めてパースと模型が公開された=写真。基本設計の担当は、日建設計・梓設計・日本設計・アラップジャパンJV。ザハ氏のデザインを生かしながらフレームワーク設計(基本設計条件)を反映して、具体の基本設計に落とし込んだ。 施設規模は、S一部SRC造地下2階地上6階建て延べ21万0878平方メートル。延べ床面積は、屋根の変更に伴い設計条件時(総延べ約22万5000平方メートル)よりも縮小した。建築面積は7万3225平方メートル。免震構造を採用している。 基本設計条件時に、コンサートなど文化的な施設利活用拡大の観点から同会議が設置を強く求めていた開閉式屋根は「開閉式遮音装置(屋根)」に変更し、折りたたみ膜構造とした。 概算工事費は1625億円で、内訳は本体整備に約1388億円、周辺整備約237億円。工期は15年
「内向きのCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)を外向きに」と語るのは、建設コンサルティングとソフトウエアの開発・販売を手掛ける五大開発(金沢市)の佐藤裕司常務システム事業部部長。構想から5年の歳月をかけた日本列島の3次元地形マップ『GONDWANA(ゴンドワナ)』が完成し、一般公開に踏み切った。国土づくりに関連した情報を集約する“場"として「自由に使ってもらいたい」と呼び掛ける。 ◇地形データを集約 GONDWANAのウエブアドレスはhttp://gondwana-land.jp/ 12日から無償提供を始めたGONDWANAは、国土地理院や米国航空宇宙局(NASA)などで公開されている地形データを、同社独自のアルゴリズムで集約したものだ。データを重ね合わせることにより、独自の統合データとして生まれ変わらせた。ここに土木のあらゆる関連情報を位置付ければ、国土管理マップ
「オリンピック・パラリンピックは建築のみによって完成するものではなく、アスリートと運営が一体になることで完成する。2020年の東京五輪では建築の優先順位を考え、議論する必要がある」と建築家の山嵜一也氏は語る。山嵜氏は2012年に開かれたロンドン五輪で会場建設に携わり、馬術競技と近代五種競技を行った「グリニッジ・パーク」競技場の現場監理を担当した。山嵜氏は「成熟都市であるロンドンと東京には共通点が多い」とした上で「特に建築の扱いについては参考になる」と強調する。 ロンドン五輪は「コンパクト」や「サステナブル」をテーマに掲げ、容易に撤去できる小規模なスタジアムを整備するというコンセプトを採用した。既に都市として完成しているロンドンでは、五輪をきっかけにインフラや建築を整備する従来の開発モデルを導入する必要がなかったため「頑張らない建築」という方向性をとったと山嵜氏は指摘する。「われわれは建築に
東急東横線と東京メトロ副都心線の相互直通運転が3月16日、いよいよ始まる。横浜方面から渋谷、新宿、池袋を経て、埼玉西南部に至る首都圏の広域鉄道ネットワークが形成されるほか、渋谷駅周辺再開発事業の全体が動き出す大きな節目でもある。このプロジェクトのかぎとなるのが、東横線渋谷駅~代官山駅間の地下化事業だ。東急建設は15日終電から16日初電までの限られた時間内に、地上の線路と地下に構築した線路をつなげる“総仕上げ"に全社一丸で臨む。 ◇切替当日へ秒読み 地下で営業中の副都心線渋谷駅ホームから、地上にある代官山駅までの区間約1.4㎞を地下化する事業では、既に地下式構造区間約1.2㎞の工事が完了。現在は、取り付け口となる代官山駅付近の第3工区を担当する東急建設が、切替当夜に向けた最終調整と確認作業を進めている。 現場周辺は、線路沿いに住宅などが近接する密集地で側道も狭い。用地の制約から、一般的な仮線
前田建設が2003年から始めたネットコンテンツ「ファンタジー営業部」が舞台化されることになった。京都を拠点に活動する劇団ヨーロッパ企画が作・演出、出演する。舞台では、コンテンツとして初めて取り上げた「マジンガーZの格納庫」を、本当に受注したと仮定して実現するまでの様子を描く。同社の総合企画部と土木設計部、広報グループの有志社員で、業務外に始めた企画が、10年を経て舞台という形に昇華する。 ファンタジー営業部は、03年2月に始まった同社ホームページ上のコンテンツ。ゼネコンが持つ技術や積算能力、外注能力を駆使して、アニメや漫画の構造物の工程と積算を弾き出していく。 マジンガーZの格納庫を題材にした時は、実際に建設地の近くのボーリングデータを使って地質を調べ、格納庫の深さ、耐衝撃性、機械、電気設備などを要求品質としてまとめた。 舞台では、世界観に合致した意匠や機能を実現しようと社内外技術者が悪戦
日本スポーツ振興センター(河野一郎理事長)は15日、新国立競技場基本構想国際デザイン・コンクールの最優秀賞として、ザハ・ハディド アーキテクト(英国、代表者・ザハ・ハディド)を選定したと発表した。優秀賞は、コックス・アーキテクチャーピーティーワイ エルティディ(オーストラリア、代表者・アラステル・レイ・リチャードソン)、入選がSANAA事務所+日建設計(日本、代表者・妹島和世)。最終審査で選考済みの候補作品を同日に将来構想の検討を進めてきた有識者会議(委員長・佐藤禎一国際医療福祉大大学院教授)に諮って正式決定した。 コンペには国内外から46点(国内12、海外34)の応募があり、国内の設計事務所からの応募4作品を含む11点が1次審査を通過した。最優秀作品は会議終了後に佐藤委員長、審査委員長を務めた建築家の安藤忠雄氏、河野理事長の3人が会見して発表した。 最優秀者はデザインを監修。設計、施工時
◇山田SAに試験導入 水使用量が2割減 西日本高速道路会社とTOTOは、手洗器と小便器を組み合わせた節水型小便器を共同で開発した=写真。小便器上部の手洗い器で使った水を、そのまま小便器の洗浄に再利用することで、水の使用量を従来に比べて約2割減らす。21日にリニューアルオープンする「大分自動車道山田サービスエリア(下り線)」(福岡県朝倉市)の男性用小便器10台に試験導入する。西日本高速道路会社は「今後リニューアルするトイレには採用したい」と話している。 手洗いで使った水は、穴を通って下部の小便器に流れて洗浄する。一般的に1回当たり手洗い水が0・5リットル、小便器洗浄が2・0リットルの計2・5リットルが必要だが、手洗い水の0・5リットルも使って便器を洗浄するため、水の使用量が0・5リットル節水できる。手洗い水の量を計測し、洗浄用の水量が2・0リットルになるように自動で計算して水を流す仕組みだ。
東京都都市整備局が発注する都営住宅の基本設計で、またも著しい低価格受注が発生した。25日に同局東部住宅建設事務所が見積もり合わせした都営辰巳一丁目団地(第1期)基本設計は、委託金額が『1円』。昨年度も数件発生した1円や1000円といった異例の低価格受注が今年度に入っても歯止めがかからない状況だ。同局はこの結果を重く受け止めており、近く今後の対応策を打ち出す構えだ。 都営辰巳一丁目団地の建て替えに伴う第1期事業の基本設計の見積もり合わせには43者が希望申請を提出。条件不備の6者を除く37者の中から指名した10者が見積もり合わせに参加した。 委託先に決定したのは、見積額が1円の桑波田建築設計。第2順位の常創設計も10円という見積額だった。 予定価格は非公表、最低制限価格は設定していない。 対象の辰巳一丁目団地(江東区辰巳1-8)は既存住棟60棟が立地する都内有数の大規模団地。建て替え事業は20
熊谷組は、UHA味覚糖(大阪市)の人気商品「シゲキックス」とコラボレーションし、菓子『熊谷グミ』を制作した。人気キャラクターのシゲモンが熊谷組のヘルメットを被り、つるはしを持ち、トンネル工事を行っている姿をパッケージにした。営業ツールとして約4万袋を用意し、顧客などに気軽に手渡している。 熊谷グミは、3種類の味を用意した。パッケージ裏面には熊谷組の「へぇ~!?」と題し、自社の豆知識を紹介している。シゲキックスは強烈な酸味とハードな食感がやみつきになるグミキャンディーで、小中学生を中心に人気を集めている。 これまでUHA味覚糖の奈良工場や福島工場を始め、数多くの施工実績があり、長年にわたる両者の強い信頼関係が、今回のコラボ企画につながった。 『UHA味覚糖 シゲキックス ZEROSH レモンシャワー』AmazonLink
大林組は、地球と宇宙をつなぐ10万㌔mのタワー「宇宙エレベーター」建設構想を公表した。人や物資を経済的かつ大量に搬送するため、ロケットの代わりに建設、カーボンナノチューブ(CNT)製のケーブルで地球側のアース・ポートと9万6000㌔m先のカウンターウエイトを結ぶ壮大な構想だ。建設のポイントなどをまとめ、2050年の供用開始までの工程も示した。日大の青木義男教授が監修した。同社の広報誌『季刊大林』53号で発表した。 宇宙エレベーターのケーブルは、長さが9万6000㌔mで、ケーブルにはたらく重力と遠心力のバランスによってピンと張った状態を保つ。宇宙との搬送を効率化することで、宇宙太陽光発電、宇宙資源の探査と活用、宇宙観光などに弾みをつける。 宇宙エレベーターは、まずケーブルと建設用宇宙船、燃料をロケットで宇宙に輸送、ケーブルを送り出しながら先端スラスター(推進機)が地球の地表に到着する。続いて
建設産業界の日刊全国紙「建設通信新聞」 このブログの記事も、建設通信新聞が基本となっています。日本有数の建設専門クオリティーペーパーです。ぜひニュースサイトを訪ねてみて下さい。 まったく新しい建設情報サイト 「建設通信新聞Digital」 これまでの常識を覆す。建設関連情報統合サイトです。ニュースの全量配信、電子版、行政資料キャビネット、トップインタビューなど盛りだくさんの内容が詰まっています。
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