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すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

あなたはブクマコメント派? それともブログにコメント派?

2008-01-13 12:19:41 | メディア論
■ブログに書き込む行為は「筆者の手を握る感覚」だ

 ブログを読み、「おもしろい」と感じた。

 じゃあ、あなたが次に取る行動は何か?

 相手ブログのコメント欄に感想を書き込むか? それともソーシャルブックマーク(SBM)でコメントするか? それが問題である。

ブログを読んでいてコメントしたいな、と思うときが多々ありますよね。で、そんな時コメントする場所(方法)ってたくさんあるんですよね。(中略)

中でもブログのコメントとブクマコメントで迷いますよね。

●まだ限界だなんて認めちゃいないさ『どこにコメントすべきか問題』


 みんな同じだなあ。

 たとえば私の場合、デフォルトはブクマコメントだ。SBMを使い始める前は相手ブログに書き込んでいたが、今ではよほど感銘を受けた/反発を感じたとき以外、そこまでしない。

 すごく親しい人ならブログのコメント欄に書くが、たいていはブクマ・コメントで終わりだ。

 私にとって相手ブログへ書きに行く行為は、相手の両手を握り、「すばらしかっですよ!」と祝福するようなニュアンスがある。

 ただしこう書くと、SBMよりブログのコメント欄のほうが価値があるように感じるが……実は案外、そうでもない。

■記事を世の中に紹介する意味があるSBM

 たとえば相手ブログじゃなくSBMに書く行為を、(1)社会的な意味と、(2)ブログ筆者との関係──に分けて考えてみよう。

 相手ブログに書き込むのとくらべ、SBMでブックマークする行為は「みなさん、このブログはおもしろいですよ」と社会に向けて呼びかける意味合いが強まる。

 すると他ユーザがあなたのブックマークを見て、「オレも読んでみようかな?」と考える可能性が生まれる。つまり当該エントリを世に出す機能を果たすことになる。

 一方、相手ブログにコメントを残せば、ブログの筆者は喜ぶかもしれない。だけどあなたのコメントは、筆者とブログの読者が見て終わりだ。

 あなたが相手との1対1のコミュニケーションを重視するなら話は別だが、どちらがより「公益にかなうか?」といえばSBMのほうだろう。

■SBMは心理的負担の少ない「そこそこ感」がいい

 一方、SBMでコメントするのと、相手ブログに書き込むのとでは、あなた自身が感じる心理的な壁はどちらが高いだろうか?

 ブログにコメントを書けば、必然的に筆者とコミュニケーションが生まれる。もちろん感動のあまり手を握りたいならいい。けど、そこまでする気はないが「おもしろかった」と感じたことは公知、または記録したい、と考えるなら、SBMがもってこいだ。

 いわばSBMは、このそこそこ感がいいのである。

 だからこそ億劫にならず、たくさんのサイトを選ぶ気になる。また、あなたのセレクションが自動的に他ユーザと共有・公開される点も、社会的な意義を含めて得点が高い。

 てなわけで手のぬくもりがほしい、って筆者さんには受難の時代かもしれないけれど……まあそのぶんあなたの文章は、世の中の役に立ってるんだからいいじゃないですか。

【関係エントリ】

『ソーシャルブックマークは「自分の領域」なのか?』

『あなたは「他人の目」でブログを読んでいないか?』

『「仲のよさ」じゃなく「記事の内容」で繋がるSBMのコミュニケーション』
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