仕事が少し落ち着いたこともあって11月30日と12月1日は久々にDSOを撮影しました。ターゲットは M33, M74, IC443 くらげ星雲。画像処理はまだ途中で、おいおいブログに上げていこうと思います。
10月12日深夜の木星の画像処理も着手していますがなかなか終わりそうにありません。タイムラプスを作ってベストショットを選んで、と思っていたのですが、手作業では時間がかかりすぎるので WinJUPOS を自動操作する方向で色々試しているところです。
4時間40分あるのでタイムラプス用のフレームを0.1分単位でフレームを生成すると2840フレーム、それがLとRGBで倍になります。de-rotation は手作業だと10分間に35フレームくらいかかる(途中の確認処理等含む)ので、LとRGB合わせて延べ27時間、毎日2時間半作業しても11日かかる計算です。
とりあえずLだけ約1000フレーム手作業で処理したところなかなかよさげな感じだったので最後まで作りたいのですが…
WinJUPOS にはマクロ機能があって、de-rotation の場合、.icm ファイルを作ってあればマクロに全部登録して自動で de-rotation を実行できるのですが、問題は .icm ファイルを作るところであって… .ims ファイルを選択して reference time を 0.1 分ずつずらして大量の .icm ファイルを作るのが手間なわけです。
.icm ファイルをプログラム的に生成できればいいのですが、.icm はバイナリ形式のファイルで、フォーマットも公開されていないようです。なので、いわゆる RPA ツール*1 で WinJUPOS を操作する方向で考えていました。
Microsoft 謹製の無料ツール Power Automate for Desktop (PAD)を使って WinJUPOS を操作して de-rotation を実行するところまではできて、あとは設定パラメータをファイルから読み出して繰り返し操作するところと、設定パラメータを自動生成するツールの作成をすればいいというところまでは来たのですが、PAD はフロー(自動操作手順)を OneDrive にのみ保存できてエクスポートやインポートができないことがわかりました。
自分一人で使うならそれでも構わないといえばそうなのですが、せっかく作っても公開できないのはちょっと… 一応裏技的にやる方法はあるのですが、これで保存したデータがいつまでも読み込めるとは限らないし、最悪読み込む方法自体がなくなるかもしれません。というのは PAD は有償版 Power Automate のお試し版的な位置付けで、フローのエクスポート/インポート機能は有償版のみの機能になっているからです。
そんなわけでやはり .icm ファイルを生成する方向でなんとかならないかと思い始めています。WinJUPOS の作者に相談するしかないかなぁ…
*1:Robotic Process Automation: デスクトップアプリケーションやWebサイト等を自動操作して定型業務を自動化するためのツール。