佐々木 ブログを書こうとすると、結構気合いを入れて書かなきゃいけない。そうなると結構書くのが億劫になっちゃう。だけど140文字だと結構気楽に書ける。書くことに対するハードルがすごく下がるんです。
田原 そうか、本当のつぶやきでいいんだからね。5分でも10分でもあれば十分出来るから。
佐々木 そうなんです。だから政治家もやるようになったんです。これまで秘書にブログを書かせていた政治家も結構いるかもしれません。ブログを書くというのは結構大変です。そんなの政治本人はなかなか出来ない。でもツイッターだったら政治家本人が携帯電話からチョロッと出来るわけです。
田原 たしかに僕もブログをやっているけれど、ブログをやろうと思うと1時間近くかかる。
佐々木 かかりますよね。気合いを入れて。それに変なことを書いたら怒られるんじゃないかと構えちゃいますから。
で、ツイッターというのはやりとりが、わりに瞬間瞬間に変わっているので、多少失言しても許されるみたいなまだありますね。
田原 すぐ訂正すればいいんだし。
佐々木 そうです。ブログはへんなことを書くと、ものすごい粘着的に批判されるという不安があるんですけど、ツイッターにはそれがない。メリットはいくらでもあります。
田原 僕もツイッターを「やれやれ」とみんなに言われているんです。
佐々木 ぜひ、それで直接、政治家とやりあって下さいよ。
田原 分かりました。じゃあ今日からやりましょう。
※この対談終了後に田原総一朗さんがツイッターを始めました。(アカウントnamatahara)
<佐々木俊尚さんの近著2冊も好評発売中>
-了-
1961年、兵庫県生まれ。
早稲田大学政治学部中退。毎日新聞社、「月刊アスキー」編集部を経てフリージャーナリストに。IT分野を精力的に取材している。
著書に「マスコミは、もはや政治を語れない 徹底検証:「民主党政権」で勃興する「ネット論壇」」(現代プレミアブック・講談社)、「2011年新聞・テレビ消滅」(文春新書)、「ニコニコ動画が未来をつくる ドワンゴ物語」(アスキー新書)など多数。