市場調査会社のカンター・ジャパンのグループ会社テイラーネルソン・ソフレスが、世界50か国で実施したConnected Life2016の調査データや分析レポートを発表した。
日本、モバイルでのネット利用率は最下位
ネットの総利用時間に占めるモバイルの接続状況を50か国で比較したところ、海外のネット接続はモバイル中心なのに対し、日本ではモバイルからの接続は少なく、いまだPCからの接続シェアが最も多いことがわかった。
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日本は、パソコンを買う豊かさと、フィーチャーフォンが根強く浸透していた文化があったことで、シフトのスピードが遅く、まだまだパソコン利用が中心のスマートフォン後進国ともいえる。ただ、日本でも、若年層を中心にスマートフォンへのシフトは速度を上げており、2015年にスマートフォンの利用率が日本でも急激に伸びた。
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若年層のメディア接触が長い理由
メディアとのつながり方でも世代の違いが表れていることも明らかになった。16歳から24歳の若年層はメディアの接触時間が長く、特にSNSやオンラインビデオを見て過ごす割合が大きいことがわかる。
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各国で変わるメディアの消費パターン
同社がテレビ、パソコン、モバイル、タブレットの利用時間を世界各国で比較したところ、各国の消費パターンは急速に変化していることがわかった。
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例えば、シンガポールの16歳から24歳の若年層は、テレビ視聴時間が極端に少なく、PCとモバイルの接続時間が大半を占める。また、ケニアはモバイル接続時間が長いなど各国で特徴的なパターンがみえた。
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