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2013年2月9日16時2分
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荷物と一緒に流れる巨大すし 地方空港、オブジェでPR

写真:ウニの軍艦巻きに喜ぶ子どもたち=大分空港、大分航空ターミナル提供拡大ウニの軍艦巻きに喜ぶ子どもたち=大分空港、大分航空ターミナル提供

写真:エビずし=大分空港、大分航空ターミナル提供拡大エビずし=大分空港、大分航空ターミナル提供

写真:宮崎牛ロースの模型=宮崎空港、宮崎県提供拡大宮崎牛ロースの模型=宮崎空港、宮崎県提供

写真:キンカンの模型=宮崎空港、宮崎県提供拡大キンカンの模型=宮崎空港、宮崎県提供

写真:富山湾鮨のオブジェ=富山空港拡大富山湾鮨のオブジェ=富山空港

写真:きつねうどんのオブジェ=高松空港、高松空港ビル提供拡大きつねうどんのオブジェ=高松空港、高松空港ビル提供

写真:黒皮カボチャの模型=宮崎空港、宮崎県提供拡大黒皮カボチャの模型=宮崎空港、宮崎県提供

 【下山祐治】飛行機を降りた空港で荷物を待っていると、ベルトコンベヤーに大きな食べ物のオブジェ。地元の食材を使った観光PR策だ。全国の空港でじわりと広がっている。

 荷物に交じって、エビずし、ウニの軍艦巻きのオブジェが流れてきた。直径75センチ、高さ25〜30センチ、重さ25キロ。大分空港は全国で最も早く2007年5月に始めた。どちらのすしも近海魚を使った地元名産だ。

 官民で観光推進策を考える「ツーリズムおおいた」が企画。発案に加わった大分航空ターミナルビルの担当者は「ベルトコンベヤーを回転ずしに見立て、遊び心があるPRをしようと考えた」。制作費は1個20万円。東京、大阪、名古屋線から降りた客の反応は上々だ。まぐろトロずしも2月下旬にデビューする。

 富山空港でも昨年暮れから、地魚を使った「富山湾鮨(ずし)」のオブジェが観光客を迎える。ベニズワイガニ、白エビ、ブリといった、新鮮そうなネタ10貫が並ぶ。

 宮崎空港は種類の豊富さが際だっている。昨年2月から農畜産物のオブジェを流す。宮崎牛ロース、日向夏、キンカン、マンゴー、ピーマン、黒皮カボチャ、ゴーヤの7種。旬を意識して毎月入れ替えている。

 高松空港は11年11月から。「うどん県」の空の窓口らしく、卵をのせた釜玉をベルトコンベヤー脇に置き、天ざる、きつねが流れる。だし汁の試飲コーナーが3月末に改装オープンする。

 食材ではないオブジェもある。米子空港では11年9月から、地元出身の水木しげるさんの漫画「ゲゲゲの鬼太郎」のキャラクター・目玉おやじが観光客をなごませる。縦45センチ、横70センチ、高さ60センチの巨大版だ。

 回るオブジェは動画投稿サイト・ユーチューブやフェイスブック、ツイッターでも発信されて話題に。観光PRの効果はどれほどあるのか。「元祖」の大分航空ターミナルビルの担当者は「分析はできないが、インパクトがあるPR。笑いで言えば『つかみ』のようなもの」と話している。

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