住吉の準新店
「ハちゃんラーメン」ご店主の、ご友人のお店
行ってみたら、まさかの……

板橋→（池袋）→新橋→中目黒と連食した後の４杯め。
次に狙ったのはこちら。
今年になって、醤油率が高く、美味しい塩をあまり食べてない。
未訪店で塩が美味しそうな店…ということで、こちらを思い出した。
こんな店名だと、怪しげな資本の支店かとおもい、スルーしがちだが、kameさんやさぴおさんのレポを拝見すると、あのほん田さん出身の人気店「ハちゃんラーメン」店主のご友人の店らしく、評価も上々。
これは行ってみたいとBMしていた。

最寄駅はメトロの住吉駅だが、JRのフリー切符を使っているので、錦糸町駅から歩く。
途中、なぜか東京駅で降りてしまって、時間をロス。
錦糸町駅を降りた時は14:00を10分ほど回っていた。
昼営業は15:00までとなっているが、14:30L.O.だったらアウトだな……と思いながらも、とにかく行ってみることにした。

錦糸町駅から1.5km、20分強歩いて到着。
開いててよかった。

大通り沿いのちょい年季が入った建物のテナント。
暗い赤色の外壁、白地に赤文字で、「JAPANESE RAMEN 昆布水つけ麺」の文字。
その下にはメニュー写真の横看板。
庶民的というよりは、日本人らしからぬセンスで、ちょい警戒するかもしれない。

外待ちなしで、すんなり入店。
店内は奥に長くカウンター席が伸びる、日本のラーメン屋さん的雰囲気。
先客は一人。
ご店主と同じ国の人らしく、親しげにあちらの言葉で会話していた。

券売機に向かうと、麺メニューは、ラーメン、昆布水つけ麺、それぞれに醤油と塩があり、下の小さめなボタンには、旨辛まぜそばの設定もある。
ラーメンが続いたので、ウリらしい昆布水つけ麺を選択。
特製等もあったが、デフォにしておく。
ビールは、中瓶、缶、生ビールと充実していたが、もう１軒行きたいので自粛することにした。
価格は1000円ジャストと、今時は控えめにさえ感じる。

券を渡しながら、手前のカウンター席へ。
ベトナムの方と思われる男性ご店主と、奥様らしき女性、２人での営業。
閉店間際で、客も店主のご友人らしき先客と私の２人だったので、提供後は奥様も賄いを食べ始めた。

店主とご友人のベトナム語らしき会話を聞いているうちに、ふと、（え？まさか……）と思い立ち、画像を検索してみると、ご友人はハちゃんラーメンのご店主に似ている。
（間違いないかも……）と思っていると、奥様より提供されたのは、麺線が整った細麺の麺丼と、ねぎが浮いた澄んだつけ汁。
レンゲは金色だよ。
スゲェな。

麺は加水率高めの中細ストレート。
実にシルキーで、粘るような腰がある。
蘊蓄によると、「国産小麦、心の味食品特注麺を使用しております。」とのこと。
やっぱり心の味の麺は秀逸だわ。
つけ麺はやはり麺が美味くなければ。
その麺が浸かる昆布水の粘度は高すぎず低すぎず、ちょうどいい感じ。
軽い塩気があり、そのままでも楽しめるが、卓上アイテムの塩を使えば、心の味食品製のシルキー麺のよさが堪能できる。
食べ方指南には、「塩とレモンで」というのもあったので、くし切りレモンも絞ってみる。
これもメチャ爽やかだね。
暑い夏なら、塩レモンで半分近くいっちゃいそうだ。
つけ汁に浸けてすすってみると、なるほど、これまたメチャクチャ美味い。
ハちゃんさんと同じ、ほん田さん出身だと言われても信じてしまいそうなレベルだと思う。
鶏と思われる旨みがガツンとくるのは、上質な鶏油の効果もあるだろう。
鶏メインだが、魚介ともサポートするナイスバランス。
これ、好きだなぁ。
今年になって一番の絶品塩スープだ。
蘊蓄には、「はかた地鶏、国産豚腕肉の肉出汁、清酒、香味野菜を丁寧に炊き上げました。そこに国産煮干し二種、国産鯖節。国産鰹節を煮出した魚出汁と浅利、羅臼昆布の貝出汁を合わせ、温度変化によって味わいが変わる複雑なスープに仕上げました。」とある。
鶏、豚、煮干し、鰹節、浅利が。
厳選素材のハーモニーが素晴らしいなぁ。
具は、麺上に、カイワレ、ナルト、チャーシュー、くし切りレモン。
つけ汁ちゅはスクエアカットのねぎだけかと思いきや、底からチャーシューも出てきた。
麺上だけじゃなくて、つけ汁に浸った熱々チャーシューもあるのはポイント高い。
つけ汁中のチャーシューは、蘊蓄によると、スープで煮込んだ後、特製ダレに漬け込んだ国産豚腕肉の煮豚らしい。
これ、ホロやわで美味いね。
麺上は、国産豚バラ肉吊るし焼きらしい。
バラ肉の吊るし焼喜八、脂が落ちて縮むので、やらない店が多い印象。
香ばしく焼き上げたバラは貴重。
バラ好きのハートに刺さるなぁ。
麺量は200gほどだが、細めの麺なので、けっこう満足感がある。
固形物完食。
昆布水でつけ汁を割り、少しだけ残してフィニッシュ。

心の味食品製シルキー麺使用、鶏と魚貝のバランスのいいつけ汁が秀逸の絶品昆布水つけ麺。
いやぁ、評判通り美味しかった。
今年は美味しい醤油ばかり出会っていたので、醤油派になりかけていたが、今年一番の塩をいただき、やっぱり私は塩派だと再確認できたのも嬉しかった。

退店時は、ご店主が出口まで見送ってくれる神対応。
思い切って、「あちらの方は、ハちゃんラーメンの店主さんですか？」と聞いてみるとビンゴ。
「どこかでお会いしたのですか？」と聞かれたので、「いや、一度行かせていただいただけです。ハちゃんラーメンも美味しかったです。」と、ハちゃん店主にも声をかけた。
ベトナムの方に、オレは本田師匠と同郷だぞ！というのも何だかなぁ（笑）
第一、本田さんに認識されてないし（笑々）

接客もいい美味しい良店なので、皆さんも是非。

次！