発達障害でもASDの人はコミュニケーションが苦手だとされている。
私はASDの診断は受けているが、コミュ力はある方だと思う。
話し聞き上手はコミュニケーションに長けると言うが、私は「聞き上手」と言うより、人の話を聞くのが”好き”なのである。
何気ない雑談でも、相手が自分の話を一方的にしている時でも、その中から「なるほど、そういう事だったのか!」と気づかされることが面白いし、自分にとって為になっているからだ。
しかし、逆に自分の話をするのはあまり得意ではないような気がする。
長年独りで過ごしていて、誰にも愚痴を吐けない生活を続けていたら、自分の話をどうやってしたら良いのか分からなくなってしまった。
そこに感情がこもってしまうと、余計に上手く言葉にして伝えることができなくなってしまう。
自分の話をするのが上手い友達がいる。
聞き手を疲れさせずに自分の話をしつづけるのはテクニックがいる。
私は客観的なウンチクみたいな説明なら割りとできるのだが、自分個人の話になると、途端に回路がつながらなくなる。
自分が抱えているトラウマや不満が一向に消化されないのは、そのせいだからなのだろうか。
女性のアスペルガー症候群にはコミュニケーション障害が表立って出ないことも多く、長らくASDは男性に多いものと思われてきた。
コミュ障ではなかったから、自分が発達障害であることに長い間気づけなかった。
テーマ性のないガールズトークや共感ノリだけの女子会は確かに苦手である。