■全米小売業協会(NRF)では、昨年のクリスマス商戦でのギフトカード消費が一人当たり平均で145.61ドルと前年比4%の増加とみている。調査会社タワーグループでも、昨年のギフトカード売上は910億ドルと前年比で4.6%の増加と発表している。2008年、2009年と下落傾向にあったギフトカードは再び勢いを戻しつつあるのだ。 リーマンショック後の金融恐慌で一部の大手チェーンストアが破綻に追い込まれた。破綻したチェーンストアのギフトカードが使えなくなり、ギフトカードの脆弱性が露呈され、人気に翳りが見えたのだ。しかし、最近は景気が回復傾向を示す中、再びギフトカードは市場を拡大している。昨年8月に実施されたクレジットカード法では、ギフトカードの有効期限は5年以上となり、費用が生じる未使用期間も12ヶ月以上となった。ギフトカードの有効期限が過ぎて使えなかったり、未使用期間により額面が大幅に目減りしてい