「顧客満足度を上げ、ユーザーの期待に応えること」。 これは富士通の中山恵子経営執行役マーケティング本部長が掲げる、目下の重点課題である。「日経コンピュータ」が毎年実施している顧客満足度調査(関連記事)の結果が、競合メーカーに比べ奮わないのが悩みの種になっている。「このままだと、ユーザーからいつか見放されてしまうのではないか」(同)という危機感がある。 ITなしには経営改革も、効率化も進まない。今や多くのユーザー企業がそう思っている。だが富士通はその期待に十分に応えているのだろうか---。かつてSIアシュアランス本部長としてSI案件の赤字撲滅に取り組んだ野副州旦社長も、間塚道義会長も懸念している。一方で、今の富士通は国内のSIとソリューションの事業を拡大させない限り、利益確保が難しいという現実もある。 そこで、総勢約200人というマーケティング本部が、顧客満足度が上がらない原因の究明と対策作
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