北風と太陽。どちらが、W杯を戦う日本代表にとって必要なのか。スイス戦でのふがいない敗戦を見て、考えさせられた。 今の日本代表は、間違いなく“太陽”に照らされている。 コミュニケーション不足や信頼関係の薄れを理由にハリルホジッチ前監督が解任され、西野監督が指揮官になって2カ月。前監督が一方的にしゃべるだけで、選手の発言が認められなかったミーティングの風景は一変し、意見交換が活発になった。チーム全体で行動する時間が抑えられ、選手各自が自由に使える時間が増えた。 練習では選手たちの笑みが絶えない。一方で、細かなミスが許されないような緊張感は消えた。前監督がいれば練習を止め、大声でまくし立てたであろう緩慢なプレーも目に付くようになった。 スイス戦で1失点目につなが…