自動車用プラスチック部品メーカーの作業場に保管されている多くの巨大な金型のそばに立つ常務の都築孝弘さん=愛知県で2024年7月5日午後3時22分、大原翔撮影 あなたの自宅に他人の私物で埋め尽くされたスペースがあるだろうか? それらは捨てられず、いつでも使えるよう管理しなければならない。しかも何十年にもわたり、無償で。信じられないような話だが、そんな慣行が日本の製造業でまかり通っている。 多くの下請けが連なるものづくり産業で、不適切な取引慣行が横行しています。実態に迫ります。 【関連記事】 ・「邪魔で仕方ない」金型を自腹保管 日本で横行(この記事) ・30年放置「これさえなければ」 金型保管、問われる下請け法の運用 ・「下請け」→「中小受託事業者」 法律の用語変更、背景と影響は ・一括払い頼んでも24回分割に…下請けを苦しめる自動車産業の悪習 →24日7:00配信予定 【識者インタビュー】