テラスから室内まで続くコンクリートの土間と、大きな窓で外と内をつなぐ。芝屋根をリビングのように楽しみながら、自然や環境と寄り添って生きる。 text_ Yasuko Murata photograph_ Kai Nakamura 屋根には左右の階段から昇り降りできる。登り梁には植物を這わせて、グリーンカーテンをつくり、庭から屋根まで緑をつなげる予定。 mat house 群馬県太田市 〈設計〉KAZ建築研究室 川辺の土手のようにゆるやかに傾斜する屋根は芝生で覆われ、薪ストーブの煙突が突き出している。家族は気軽にそこへ登り、寛いだり、寝そべったりして自由に過ごす。住宅地にありながら、目前は畑というのどかな環境に建つこの家には、39歳の会社員である松本欣之さんと奥さまの陽子さん、9歳と1歳のお子さんの4人家族が暮らしている。