『東京サラダボウル』は真面目な漫画だし作者はそんなつもりではないかもしれないが、腐女子の理想みたいなシチュエーションよな この作品の主人公は二人、警視庁の女性刑事と、中国語の警察通訳人の男だ 通訳人も昔は刑事で、ゲイなので同僚の男と恋愛関係にあった 親の仕事の都合で長く中国暮らしをしていた通訳人は、1997年までは同性愛が違法でいまだ白眼視の強い中国文化の影響を受け、同性愛者であることに後ろめたさを抱くクローゼットゲイだ 一方で恋人は東京のゲイコミュニティに入り浸っていたので、カミングアウトこそしていないものの「別にバレてもいい」ぐらいの軽さだった 男社会の警察ではそういったものへの蔑視は一般の会社よりも今でも厳しく、 結婚したり子育てしたりという通常のルートを歩めない分出世願望のあった通訳人は、なおさら絶対にバレてはいけないと思っていた そういったゲイ観の違いの果て、恋人は不正スキャンダ