来夏の参院選に向けた立憲民主党と国民民主党の選挙協力の行方が見通せない。「政権交代」を掲げる立民は、国民民主などとの連携に意欲的だが、国民民主は選挙協力には憲法や外交・安全保障、エネルギーなど基本政策の一致が必要との立場にこだわる。加えて、国民民主内には、過去の国政選挙で立民に対抗馬をぶつけられたことへの怒りも渦巻く。 立民は意欲も国民民主は警戒「臨時国会、そして来年の通常国会で野党連携する中で、もっと強い連携ができるという道筋につながっていくだろう」。立民の野田佳彦代表は29日、国会内で記者団の取材に応じ、参院選での他党との選挙協力に意欲を示した。 参院選の帰趨(きすう)は32ある改選1人区の勝敗が左右する。立民は改選1人区で野党候補を一本化し、与党と対峙(たいじ)することで戦いを制したい考えだ。共産党などとも選挙協力を進める意向だが、最優先したいのが国民民主。同じ民主党を源流とし、労働