少子化対策として4人以上の子供を持つ母親の所得税を生涯免除しているハンガリーが、対象を2人以上に拡大する。来年の総選挙を控え、オルバン首相が打ち出した。ロイター通信などが報じた。 3人以上には10月から、2人以上には来年1月から適用される。住宅ローンの金利を最高5%に制限することや、強力な物価高騰対策などもあわせて発表した。 首相は「欧州最大の減税計画」とした上で、「莫大な出費となるが、経済の回復、企業支援策、完全雇用により、財政赤字と公的債務の両方が減少し、それを賄うことができる」と述べた。 正真正銘の「異次元の少子化対策」に、米トランプ政権の政府効率化省を率いる実業家イーロン・マスク氏は、X(旧ツイッター)で「素晴らしい政策だ!」と称賛した。マスク氏は4人の女性との間に13人の子供がいるとされる。 ハンガリーの2023年の合計特殊出生率は1・51、日本は1・2となっている。