元連合赤軍メンバーの植垣康博さん(76)が誤嚥性肺炎のため静岡市の介護施設で死亡したことが23日、複数の関係者への取材で分かった。同日早朝、施設職員が呼吸をしていない植垣さんを発見した。葬儀は29日に静岡市清水区で行われる。 植垣さんは静岡県出身。弘前大在学中に学生運動を始めた。1971~72年の山岳アジトで仲間をリンチし12人が死亡した事件に加わり、殺人などの罪で懲役20年の判決を受け服役した。出所後は静岡市の中心部でスナック「バロン」を開いていた。 施設によると、2023年3月に入所し、趣味のラジオを聴くなど穏やかな晩年を過ごしていたという。数日前から体調を崩していた。 生前、共同通信の取材に「あの世で同志に会った時、やることをやってきたと言えるよう、連合赤軍問題から逃げずに語り残すことが自分の責任だ」と話していた。