国内外のAI関連の最新マーケティング学術論文をリサーチし、今まで明らかにされていなかった消費者の行動や心理の変化をひもといていく本特集。3回目のテーマは「ゲーミフィケーション」と「AI」です。いずれも購買行動に寄与するとの期待が大きいテクノロジーですが、果たして本当にそうなのでしょうか。インドネシアで行ったある実験からは、意外な結果が浮かび上がります。 EC化やオンライン化の高まりを背景に、ユーザーとのエンゲージメント(つながり)を強化しようと「ゲーミフィケーション」や「AI」を積極活用する動きが広がっています。しかし、その効果の大小を一度冷静に検証すべきではないか。本論文は、警鐘を鳴らします(画像/onephoto/stock.adobe.com) 経済産業省の統計によれば、国内BtoC(消費者向け)市場におけるEC市場規模は、毎年10%程度ずつ上昇し、23兆円に迫る規模(2022年時点