福岡県北九州市出身。神戸大学経営学部卒業後、新政酒造(秋田市)で酒造りを学ぶ。秋田県大潟村の自然栽培のパイオニア農家の下でお米づくりを学んだのち、東京都・木花之醸造所で初代醸造長を務める。2021年に秋田県男鹿市に「稲とアガベ醸造所」をオープン。無肥料無農薬の自然栽培米を「あまり磨かずに」用いた新ジャンルのお酒「クラフトサケ」造りを行うとともに、完全予約制のレストラン「土と風」を経営。クラフトサケブリュワリー協会初代会長 稲とアガベがユニークなのは、酒造りと同じぐらいの熱量で、男鹿市で街づくりを推進していることだ。 男鹿市は、民俗行事「なまはげ」の発祥地で、年間250万人もの観光客が訪れる。しかし、宿や飲食店などが少なく、宿泊者数は約10万人にとどまる。美しい景観を持ち、ドライブで訪れるには最適な場所でありながら、観光地としての潜在能力を十分に生かしきれていないのが現状だ。 そんな男鹿市で