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お父さんヤバス: たけくまメモ
「健太郎」 「なんだよ。どうかしたのかよ」 「こないだ、おれは兄貴の法要で山鹿に帰ったろう」(※註・... 「健太郎」 「なんだよ。どうかしたのかよ」 「こないだ、おれは兄貴の法要で山鹿に帰ったろう」(※註・うちの父親は熊本県山鹿市出身。この場合は実家に帰ったという意。) 「うん」 「実家で兄貴の遺品を整理していたんだが、そうしたら、こんなものが出てきた」 と言って、父親は一冊の古ぼけた本を差し出しました。クロース貼りの装丁で、表紙に奔馬が刺繍されております。どう見ても市販の本ではありません。 「何これ。日記帳?」 「そうだ。すっかり忘れてたんだが、日付が昭和28年になっているから、おれが20歳の頃のものだな。まだ東京に出る前につけていた日記なんだ。兄貴がこんなものをとっていたとは知らなかったよ」 「お父さんの日記を? 几帳面なおじさんだったんだね」 うちの父親は、20歳まで山鹿の実家にいて、昭和28年に上京して東京中野にある電気関係の専門学校に入学しているのです。しかしその時代のことは、断片的
2008/12/19 リンク