比較図:大部分の褐色矮星は木星よりもわずかに大きい程度 (10-15%) であるが、高密度であるため質量は最大で木星の80倍程度にもなる。画像はサイズのおおよその比較であり、木星の半径は地球のおよそ10倍、太陽の半径は木星のおよそ10倍となっている。 原始星において、軽水素の核融合が始まるためには核の温度が 300万-400万 K を超えなければならず、そのためには最低でも太陽のおよそ 8% 以上 (木星質量の 75-80 倍以上) の質量が必要である。それ以下の質量しか持たない星では軽水素による核融合反応は起こらないが、軽水素よりも低温で核融合を起こす重水素 (2H) の核融合、およびリチウム (7Li) の核融合は起こる。これに必要な質量はだいたい太陽の 1% 程度、木星の13倍程度と考えられている。すなわち、褐色矮星の質量は木星質量の13倍から 75-80 倍 (およそ 2.5×10
