金星探査機「あかつき」(PLANET-C)は、12月の金星周回軌道投入に向け、7月中に3回に分けて軌道修正を行う。このままの軌道では金星に近づき過ぎて落下するリスクがあるため、姿勢制御エンジンを噴射させて軌道を修正。12月7日の金星周回軌道投入を目指す。 これまで1秒以内程度の短時間しか燃焼させたことがないエンジンを、数十秒以上と長時間にわたって噴射させ、3回の噴射で徐々に軌道を修正する計画。「やったことがないことで、すごく緊張している」と、「あかつき」プロジェクトチームの中村正人プロジェクトマネージャは打ち明ける。 3回に分けエンジン噴射 再投入に向け軌道修正 あかつきは、金星の大気の運動や雲の形成過程の観測を目的とした惑星気象衛星で、2010年5月に打ち上げられた。同年12月7日、金星の近くでメインエンジン(軌道制御エンジン)を噴射してブレーキをかけ、金星周回軌道に乗せる予定だったが、
