原発事故を受けて再生可能エネルギーの必要性が高まるなか、陸上よりも効率的な発電が見込めるとされる洋上風力発電の実証実験が、29日から長崎県の五島列島沖で始まりました。 海に浮かべた状態で発電を行う新しいタイプのもので、日本で稼働するのは初めてです。 この洋上風力発電の風車は、海の上に本体が浮く「浮体式」と呼ばれる新しいタイプの風車で、環境省が長崎県五島列島の椛島からおよそ1キロの沖合に設置したものです。 6月に海上に立たせる作業が行われたあと、地上に電気を送るための海底ケーブルの整備などが進められ、29日から運転を開始しました。 高さ60メートルの支柱の先には、11メートルの羽根が3枚付いていて、風速およそ5メートルの風を受けながら、ゆっくりと回っていました。 環境省によりますと、陸上に比べて海の上は遮るものがないため、風が強く安定した発電が可能で、特に、四方を海に囲まれた日本は洋上風力に