東京電力福島第1原発事故で全域が警戒区域や計画的避難区域などに指定された福島県双葉郡8町村の全世帯に福島大がアンケートをしたところ、元の居住地に「戻る気はない」と答えた人が4分の1に上った。地域の復旧復興を担うはずの若い世代ほど「戻らない」との回答が多く、34歳以下では5割強にもなった。放射能汚染への不安などを背景に、帰還を諦める避難者が少なくないことが浮き彫りになった。 【すべてはここから】津波に襲われる福島第1原発の画像公開 アンケートは福島大災害復興研究所の丹波史紀(ふみのり)准教授(社会福祉論)らが、広野町、楢葉町、富岡町、川内村、大熊町、双葉町、浪江町、葛生村の8町村の協力を受けて9月に実施した。2万8184世帯に発送し、世帯の代表者に回答してもらう方式で調査。47.8%に当たる1万3463世帯から回答があった。 元の居住地へ戻る意思を聞いたところ26.9%が「戻る気はない