孫社長は2時間近くに及んだ決算会見と説明会資料の多くをアームに割いた。16年の買収後にエンジニアの増員を図ってきた結果、今後は第2の成長期に入り、「爆発的に伸びる」と予測。その上で、「半導体史上最大の上場を目指す」と意欲を示した。また、株式上場に向けアームの社員にストックオプションを付与する考えを表明し、「従業員の労に報いる」と述べた。 会見の途中では、サイモン・シガース氏に代わりアームの新たな最高経営責任者(CEO)に就くルネ・ハース氏がオンラインで登場し、ハース氏は「電気自動車(EV)に移行し、運転支援はアームにとっても主戦場」と語った。 ソフトバンクGは20年9月、保有するアームの全株式を最大400億ドルでエヌビディアに売却すると発表。しかし、米連邦取引委員会(FTC)は21年12月、売却阻止を目指して行政審判手続きを開始し、英政府も安全保障の見地から調査するよう英競争・市場庁(CM