ジャイアントパンダに、このほど新しい亜種が見つかった。これは、中国のパンダ研究の大きな進展を意味する。 国家林業局のジャイアントパンダ保護管理専門家委員会の方盛国委員(浙江大学生命科学院教授)が率いる研究チームは現在、パンダの保全遺伝学研究を系統的に進めている。四川系パンダ(四川省・甘粛省に分布)と、秦嶺系パンダ(陝西省に分布)について、遺伝的分化や形態的分化の対比研究を行ったところ、2系統のパンダがそれぞれ異なる亜種であることが分かった。四川系パンダは「四川亜種」、秦嶺系パンダは「秦嶺亜種」と命名された。同研究は、国の科学研究プロジェクト「973計画」の代表的な成果の一つとして、このほど、科学技術部専門家チームの審査に合格した。 方委員の説明によると、中国のジャイアントパンダは陝西、甘粛、四川の3省に生息し、秦嶺、岷山、キョウライ(キョウは「工」におおざと、ライは「山」に「來」)